不動産を現金化する4つの方法について!売却後も住み続ける方法もご紹介

不動産を現金化する4つの方法について!売却後も住み続ける方法もご紹介

不動産を現金化する方法や、その期間を知り、家を売却した後も住み続ける方法を理解しておくことが重要です。
これらの知識があれば、不動産をスムーズに現金化したり、売却後も住み続けるための準備ができます。
この記事では、不動産を現金化する4つの方法や、その期間、そして売却後も住み続ける方法について説明します。

不動産を現金化する4つの方法とその特徴

不動産を現金化する4つの方法とその特徴

家計が苦しくなったり、急な出費がある際、不動産の売却が現金化の一手段になります。
不動産を現金化する方法には、それぞれメリットとデメリットがあります。
時間がかかっても高値で売りたいなら仲介売却、早急に現金が必要なら買取、家を売却したくないならリースバックや、売却せずに現金を得たいならリバースモーゲージを検討すると良いでしょう。
ご自身の状況に合った方法を選ぶことが重要です。
まずは、不動産を現金化する4つの方法について詳しく説明します。

現金化する方法①仲介による不動産売却

仲介による売却は、不動産会社に売却活動を依頼し、一般市場での売却です。
売却が成立すれば、売却代金が手に入ります。
仲介売却の最大のメリットは、売却価格が市場相場に近く、高値で売れる可能性があることです。
時間をかけて適切な買主を探すことで、相場以上の価格で売却できることもあります。
一方、仲介売却には時間がかかるというデメリットがあります。
買主が見つかるまでの期間に加え、売買契約や引渡しなどの手続きが必要で、現金化まで半年以上かかることも珍しくありません。
早急に現金が必要な場合には向いていません。

現金化する方法②買取による不動産売却

買取は、不動産会社などが物件を直接買い取る方法です。
現金化までのスピードが速く、数日で現金が手に入ることもあります。
買取の最大のメリットは、迅速に確実に現金化できることです。
買主探しの手間がなく、条件が整えばすぐに売却が成立します。
また、仲介手数料や金利がかからない点も魅力です。
ただし、買取価格は市場価格よりも低くなるのが一般的です。
不動産会社がリフォームや再販をおこなうため、買取額は市場価格の約7割程度になります。
高値で売却したい場合には不向きです。

現金化する方法③リースバック

リースバックは、不動産を売却しつつも、そのまま賃貸として住み続ける方法です。
引っ越しの手間を避けながら現金化したい人に向いています。
リースバックのメリットは、現金化後もそのまま住み続けられることです。
引っ越しの手間や周囲に売却を知られる心配がありません。
また、将来的に家を買い戻すことも可能なため、一時的に資金が必要な場合に適しています。
リースバックのデメリットは、買取価格が相場よりも安くなることが多い点です。
また、賃料が高くなる場合があり、賃貸契約によっては住み続けられる期間に制限があることもあります。

現金化する方法④リバースモーゲージ

リバースモーゲージは、不動産を担保とする特別なローンであり、家を担保にして金融機関から融資を受ける方法です。
借入額は家の価値によって決まり、返済は通常、借主が亡くなった際に不動産を売却して返済されます。
リバースモーゲージのメリットは、家を売却せずに現金を得られることです。
所有権を維持したまま資金を確保できるため、住み続けながらお金が必要な高齢者に適しています。
一方、融資額は家の評価額の50%〜60%程度にとどまることが多く、売却時に得られる金額よりも少なくなります。
また、返済額が借入額を上回る可能性があります。
利用できる物件が限られている点にも注意が必要です。

▼この記事も読まれています
不動産売却における「インスペクション」のメリットと費用をご紹介!

不動産を早く現金化したいなら買取!現金化までの期間とは

不動産を早く現金化したいなら買取!現金化までの期間とは

不動産を早く現金化したい場合、不動産買取が特に有効な手段です。
短期間で確実に現金を得ることができる一方で、買取価格は市場価格より低くなることを理解した上で、利用を検討しましょう。
続いては、不動産買取の仕組みや現金化までの期間、買取が迅速に現金化できる理由を説明します。

不動産買取の仕組み

不動産買取では、不動産会社が買い取った後、クリーニングやリフォームを施してから市場に出します。
売主はこれらの手間をかけずに済みますが、その分、買取価格は仲介よりも低く、相場の70%~80%程度が一般的です。
不動産仲介の場合、査定価格は「このくらいで売れるだろう」という予測値です。
しかし、買主が見つからないと価格を下げる必要があり、交渉次第では査定価格よりも低く売却するケースがあります。
一方、不動産買取の場合、査定をおこなうのは買い取る不動産会社であり、提示された査定価格でそのまま売却できる点が大きな特徴です。

不動産買取で現金化できるまでの期間

不動産買取では、最短で1ヶ月以内に現金を受け取ることが可能です。
一般的な仲介の場合、物件の状態や需要によって売却まで3ヵ月から半年、場合によっては数年かかることもあります。
特に一戸建てはマンションよりも売却に時間がかかる傾向があります。
しかし、買取の場合は不動産会社が直接買主となるため、買主を探す時間が不要です。
査定後、提示された買取価格に納得すれば、即時買取をおこなう不動産会社なら、最短で1ヶ月以内に現金化できます。

すぐに現金化できる理由

身近な物を売るとき、オークションサイトで買い手を探す方法と、中古ショップで直接買取してもらう方法があります。
後者の方が手続きが簡単で、すぐに現金化できるのは、買主がすでにいるからです。
不動産でも同様で、買取を選択すれば不動産会社が直接買い取るため、販売活動が不要になります。
仲介とは異なり、査定金額に納得すればその場で契約が成立し、書類手続きも含めて最短で1ヶ月以内で現金化が可能です。

▼この記事も読まれています
不動産売却で発生する税金の種類は?計算方法と対策における控除を解説

不動産を現金化した後も住み続ける方法はあるのか?

不動産を現金化した後も住み続ける方法はあるのか?

不動産を売却しても住み続けたい場合、リースバックや不動産担保ローンであるリバースモーゲージが選択肢となります。
これらの方法は、現金化しながらも居住を維持できるため、特に緊急で資金が必要なときに役立ちます。
それぞれのメリット・デメリットを理解し、ご自身の状況に最適な方法を選びましょう。
最後にリースバックの仕組みと、リバースモーゲージとの違いについて説明します。

リースバックの仕組み

リースバックとは、自宅を売却した後も、その家に賃貸契約で住み続ける方法です。
売却したお金を手に入れつつ、引き続き住めるというメリットがあります。さらに、リースバックは通常、早く現金化できる点も魅力です。
また、リースバック契約には、一定期間後に自宅を買い戻せる特約が付けられることがあります。
これにより、急な資金が必要な場合でも、将来的に自宅を再取得する選択肢が残ります。
ただし、買取金額が高いと家賃も高くなる傾向があり、逆に家賃を安く設定すると買取金額が低くなるため、資金と家賃のバランスをよく考えて決めることが重要です。

リバースモーゲージとの違い

リバースモーゲージは、不動産を担保に銀行から融資を受ける方法です。
この方法でも自宅に住み続けることができますが、リースバックとは異なり、物件を手放すことなく融資を受けられる点が特徴です。
リバースモーゲージの利用には数週間の審査が必要で、融資後は家賃に相当する金利を支払い続けます。
元金は返済せず、名義人が亡くなった際に物件を売却して返済する仕組みで、主にシニア向けのサービスです。
リバースモーゲージの融資額は物件の市場価格の50%〜60%程度となり、既に担保として融資を受けている物件では利用できません。
また、他の融資を受けている場合や返済能力が低い場合には、審査が通らないこともあります。

▼この記事も読まれています
家の売却代金はいつ入金される?受け取れるタイミングや注意点も解説!

まとめ

不動産を現金化する方法には、仲介売却、買取、リースバック、リバースモーゲージの4つがあります。
それぞれ特徴やメリット・デメリットが異なるため、ご自身の状況に合った方法を選ぶことが大切です。
どの方法が良いか迷った場合は、不動産会社などの専門家に相談してみましょう。