誰も住んでいない家の傷みがひどいわけとは?傷みを防ぐ方法についても解説
誰も住んでいない家は、急速に傷みがひどくなり、さまざまなリスクが生じます。
したがって、利用する予定がないのであれば、早めに売却するのが得策です。
そこで今回は、誰も住んでいない家の傷みがひどくなるわけと、傷みを防ぐ方法、早めに売却することをおすすめする理由について解説します。
誰も住んでいない家を所有している方は、ぜひ参考にしてみてください。
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誰も住んでいない家の傷みがひどいわけとは?
誰も住んでいない家は、傷みがひどく、見た目もボロボロの状態になっているケースがよくあります。
そもそも、なぜ誰も住んでいない家は、傷みがひどくなるのでしょうか。
まずは、そのわけについて解説します。
誰も住んでいない家の傷みがひどくなるわけとして、以下のようなことが挙げられます。
●湿気がこもる
●害虫や害獣の住処になる
●掃除や修繕をしていない
考えられる理由について、順番に解説します。
湿気がこもる
人が住んでいる家は、ドアや窓を開け閉めするため、自然と換気ができます。
しかし、誰も住んでいない家は閉め切った状態になっているため、家のなかに湿気がこもり、カビが発生しやすい環境です。
カビが壁や床、天井といった建材の奥まで侵食すると、木材が腐朽して建物全体の耐久性が低下し、傷みがひどくなるのです。
害虫や害獣の住処になる
誰も住んでいない空き家は、害虫や害獣の絶好の住処です。
湿気がこもった環境はシロアリが発生しやすく、シロアリが木材を食べることで、家の柱や梁などが弱くなり、耐久性が低下します。
柱や梁といった家の構造上重要な部分がもろくなると、耐震性も損ないます。
また、誰も住んでいない家はネズミなどの害獣にとって、外敵から身を守ることができ、雨風をしのげる安全な場所です。
ネズミの歯は毎日伸びるため、ものをかじって歯を削る習性があり、柱や壁などをかじって傷つけます。
誰も住んでいない家の傷みがひどいのは、害虫や害獣が原因であることも少なくないのです。
掃除や修繕をしていない
家は、年月の経過とともに劣化していくものですが、人が住んでいれば、定期的に掃除したり、損傷した箇所を修繕したりするため、劣化のスピードを抑えることができます。
しかし、誰も住んでいない家は、掃除や修繕をしないため、家のなかにホコリがたまり、カビやシロアリが発生する原因になります。
また、台風などで外壁や屋根が損傷した場合、そのまま放置したことによって雨漏りが発生する可能性が高いです。
つまり、メンテナンスをおこなわないことも、傷みをひどくする原因なのです。
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誰も住んでいない家の傷みを防ぐ方法
では、誰も住んでいない家の傷みは、どうすれば防ぐことができるのでしょうか。
そこで次に、家の傷みを防ぐ方法について解説します。
家の状態を維持するためには、定期的に訪れて以下のような管理をおこなう必要があります。
●換気
●掃除
●通水
●家の管理を委託する
具体的な方法について、順番に解説します。
換気
先述したように、長期間窓を閉め切った状態が続くと、湿気がこもり、カビが発生しやすくなります。
湿気を防ぐためには、定期的に訪れて窓を開け、換気をすることが大切です。
クローゼットや下駄箱などの扉も開けて、なかに風を通しましょう。
湿気だけでなくにおいがこもるのも防げますよ。
掃除
ほこりがたまった状態で放置すると、害虫や害獣の住処になってしまいます。
床にたまっているほこりを外に掃き出し、雑巾で拭き掃除をすることも大切です。
通水
誰も住んでいないことで水道を長期間使用しないと、水道管が錆び、破損する可能性があります。
また、排水管の途中には、水道を使用すると自然に水がたまる「封水トラップ」というものが設けられています。
封水トラップの役割は、下水道管からの悪臭や虫の侵入を防ぐことです。
水を流さない状態が続くと、封水トラップの水が蒸発するため、管理に訪れた際には、しばらく水を流したままにして通水をおこなうことが大切です。
誰も住んでいない家でも、掃除や通水のため、水道は解約しないことをおすすめします。
家の管理を委託する
誰も住んでいない家でも、定期的に管理をおこなわなければなりません。
しかし、遠方に住んでいる方にとっては、現地に訪れるために交通費や時間がかかり、頻繁に管理をおこなうのは負担が大きいでしょう。
そのような場合は、空き家の管理を委託すると、定期的に現地に訪れて、換気や通水、掃除などをおこなってくれます。
しかし、管理を委託する場合は、毎月費用が発生します。
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住んでいない家の傷み以外のリスクと売却をおすすめする理由
誰も住んでいない家は、傷みがひどくなるだけでなく、ほかにもさまざまなリスクが生じます。
したがって、冒頭でもお伝えしたように、不要であれば早めに処分するのがおすすめです。
そこで最後に、家の傷み以外に生じるリスクと、売却をおすすめする理由について解説します。
家を放置するリスク
誰も住んでいない家を放置すると、以下のようなリスクが生じます。
家の価値が下がる
傷みがひどく、見た目が悪い家は、状態が悪くなればなるほど価値が下がります。
そのような家は、売却したり賃貸物件として活用したりすることも難しいでしょう。
犯罪に利用される
誰も住んでいない家は、放火犯などの犯罪者に狙われる可能性があります。
所有している家が原因で近隣の住宅や住人に被害が及ぶと、所有者責任を問われる場合があります。
近隣の住人とトラブルになる
家を放置したことで、庭の雑草や植木などが隣家の敷地にまで伸びているケースもよくあります。
それが原因で、隣家の住人とトラブルになることも少なくありません。
また、家が損傷していると、台風で外壁や瓦などが飛び、近隣の住居や通行人がケガをすることもあり得ます。
固定資産税がかかる
空き家といえども、家の所有者には毎年固定資産税が課されます。
将来利用する予定がある場合は、固定資産税を支払うことにそれほど負担を感じないかもしれません。
しかし、利用するつもりがない家に税金を支払うのは、無駄な出費です。
家を所有していれば、その出費は続きます。
売却をおすすめする理由
近年、日本では、放置されている空き家の増加が社会問題になっています。
管理がなされておらず傷みのひどい空き家は、地域の治安や環境、景観に悪影響を及ぼすため、放置するのが危険だと自治体が判断した場合は、「特定空家」に指定される可能性が高いです。
通常、建物が建っている土地は、「住宅用地の特例」によって、固定資産税が更地の1/6に軽減されています。
しかし、特定空家に指定されると、「住宅用地の特例」が適用されません。
つまり、固定資産税が跳ね上がり、誰も住んでいない家を所有しているだけで、税金の負担が大きくなるのです。
さらに、自治体からの勧告に応じない場合、強制的に解体される場合もあり、その費用は全額空き家の所有者が負担しなければなりません。
このように、誰も住んでいない家を放置するとさまざまなリスクが生じるため、少しでも価値があるうちに売却することをおすすめします。
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まとめ
誰も住んでいない家は、湿気や害虫などの住処になることで傷みがひどくなります。
傷みが進むのを抑えるためには、定期的に訪れて換気や通水、掃除などをおこなって、きれいな状態を維持しなければなりません。
また、犯罪に利用されたり、火災や倒壊のリスクが生じたりなど、さまざまなリスクが生じるうえに、固定資産税がかかり続けるため、将来利用しないのであれば早急に売却を検討しましょう。
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